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はじめに
以前Twitterで夫婦や彼氏彼女などパートナーのマネーリテラシーを嘆く投稿を目にしました。
例えば自分はつみたてNISAを始め、パートナーにも投資をしてほしいけど理解が得られなかった。
また保険に入っているけど不要なのでその分を投資に回した方が良いといったコメントを見ました。
その投稿に賛同される方もリプライでは見ましたが僕は違和感を感じていました。
自分が少数派だとは思いますが何に違和感を感じていたのか、モヤモヤしてしまったので言語化する目的で記事にしてみました。
そもそもパートナーは何に関心を持っているのか?
まず前提としてパートナーは何に関心を問題を持っていますか?
一方的に相手が関心のない話題を伝えて相手がよくわからないからやらないと言ってしまうのは、そんなに珍しいことではないですよね。
例えば、
・健康のためにカロリー制限や糖質過多にならないように食事メニューをあれこれ言われる。
・喫煙や飲酒は健康に悪いからやめてと言われる。
・運動不足だからウォーキングや筋トレをしてと言われる。
・スマホの使いすぎはメンタルヘルスに影響するからSNSやゲームは控えてと言われる。
・コロナ禍でも楽しみたいとインドア派なのに無理やり山に連れて行かれる。
・楽しくないのに釣りに誘われ付き合う。
どうですか?
パートナーがYouTubeに影響を受けていきなり上記のようなことを言ってきたり、行動に移して全て受け入れることができますか?
自分が興味のない話題や行動をいきなり勧められても、すぐに興味を持って行動に移すことは近い関係でも難しいです。
パートナーに勧めたくなるのは、資産形成が必要だからでしょうか。
自分は投資を知っていることに優越感を感じているのではないでしょうか。
損失を抱えることは想定していますか。
自分自身の話
僕は3年前にiDeCoとつみたてNISAを始めました。
制度の概要や積み立てする金額、投資対象、得られるリターンの予測、元本割れする可能性、最大でどのぐらい損失を抱えるかという話も全て妻に伝えました。
妻は自分の管理できるお金の範囲でやるのは自由にしたらと言ってくれました。
僕が説明のために参考にした情報や書籍で言えば、
・iDeCoやつみたてNISAの公式サイト
・証券会社のHP
・「お金は寝かせて増やしなさい」
・「世界一ラクなお金の増やし方」
・「人生100年時代の年金戦略」
・「ウォール街のランダム・ウォーカー」
・「敗者のゲーム」
・「投資の大原則」
・「アセットアロケーションの最適化」
・「インデックス投資は勝者のゲーム」
後半の外国人著者の書籍は読みづらい部分もありますし、全て読む必要はありませんが書籍を一つか二つは勉強しないと説得力に欠けると思います。
パートナーが理解してくれなかったといった場合、勧めた時にどの程度準備をしてきましたか?
人気のYouTube動画を1つ見て
・積み立て投資をすれば儲かるんだ
・老後の2000万円問題も心配ないんだ
・保険は不要なんだ
など1つの情報だけで判断してあなたもやったほうがいいよって言うのは、逆の立場であればそれでパートナーの言うことを信頼できるかどうかです。
パートナーとの信頼関係が築けているのか?
身もふたもない話ですが、そもそもパートナーとの信頼関係をどれほど築けているのでしょうか。
僕自身の話で言えば、夫婦共働きで仕事に加えて家事と育児をするのは本当に大変です。
僕は自分自身の娯楽の時間は基本的にはゼロです。
仕事から帰ればすぐに保育園の片付けや子供との遊び、そのままお風呂や食事の世話が終わった後に洗い物の片付け、洗濯物、寝かしつけ。
それが終わると10時か11時過ぎています。
そこからがやっと自分の時間で、業務外の仕事や仕事の勉強をしています。
そして投資やトレードに使える時間はスキマ時間を狙って行っています。
朝は起きてから前日の食器の片付け、朝食の準備、子供たちを起こす、子保育園に送っています。
妻に家事育児の負担をできるだけかけないように気をつけています。
おそらく一般的な男性と比べれば家事育児を行っている時間は長いですが、どうしても仕事の都合で帰りが遅く夕方の時間帯は妻に負担をかけてしまいます。そのため夜や朝は僕が対応しています。
普段の生活で妻に小言を言われたり不満を言われる事はないです。
しいて言えば健康を心配されて働きすぎや作業のしすぎ、睡眠時間を削っていることの方が心配されています。
大前提としていくら夫婦やパートナーであっても相手の意見を変えることは基本的に難しい思った方がいいです。
他者に自分の意見を聞かせようとして、受け入れてもらえないことは非常にストレスを抱えやすいです。
パートナーが行うかどうかはそのパートナー次第だと割り切ったほうがいいです。
自分と他者は分けて考えないといけません。
最近の変化
3年前につみたて投資を始めて、最近妻が投資の事にも興味を持ち始めつみたてNISAを始めた方が良いのかと聞いてくれるようになりました。
半年に1回か年に1回ぐらいは僕が資産はどの程度増えているとか、コロナショックの時には資産の20%位下がり、このぐらいの損失を抱えたよと伝えています。
興味を持ってくれたのは素直に嬉しかったですがそれでも基本的にはそれ以上勧めることはしません。
聞かれたらどの証券を使っているか、どの投資信託を選んでいるかなど伝えようとは思います。
ドライなように思われるかもしれませんが、夫婦やパートナーであっても投資は自己責任です。
自分のお金で投資をする以上自分で考えて自分で選択・判断して行動しなければ自己責任の感覚は生まれないと考えています。
妻が投資に興味を持ったのは僕が始めてから3年経過したあとでした。
もしかしたら1年後ぐらいには証券口座を開いているかもしれないですし、このまま開かないかもしれないです。
今後もパートナーのペースに合わせたいと思います。
おわりに
もしパートナーが投資を始めてくれない、無駄な保険に入っていると嘆いてそれをTwitterでマネーリテラシーが低いパートナーと愚痴るのであれば、まずは目の前のパートナーとの関係性から向き合うべきではないでしょうか。
理解をしてほしいのであればまず変わるべきは自分の行動からです。
日頃家事や育児を手伝わずに自分の趣味だけ楽しんでいて、相手は普段余裕もない中で急にそんな話されても関心が持てないのは当然です。
夫が毎日仕事で疲弊している状態でいきなり投資の話をされても、そんなこと考える余裕はないと言うのも自然ではないでしょうか。
まずはリラックスした時間を作り2人で話ができる環境を整えることをしてみてはどうでしょうか。
あくまで僕の思ったことを書いただけですので、これが正解とは思っていないです。
余計なおせっかいでもあると思いますが、パートナーのマネーリテラシーが低いことを嘆く前にまずはできることから始めてみてはどうでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。