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はじめに
最近はスクリーンショットが手軽にできるので、証券会社のチャート画像を撮ってブログやSNSでアップロードしている方もいますよね。
この記事は証券会社のチャート画像にオリジナルの解説を入れて有料販売されている方は特に確認した方が良い内容です。
僕も以前は気軽にスクリーンショットしてアップロードを行っていましたが、著作権についてニュースやまとめてあるブログをみて、最近は控えるようにしています。
専門家ではありませんが、どこまでなら許容されるか、逆にどのような点には注意しないといけないかまとめました。
結論から言えば、著作権の心配なく安心してチャート画像を使用できる方法はTradingViewの使用です。
記事の中で誤りがあるようなら訂正いたしますので、お手数ですがコメントいただけると幸いです。
アップロードは違法?
結論から先にお伝えすると、証券会社のチャート画像をスクリーンショットでダウンロードして、ブログやSNSにアップロードすることは著作権法の違反となります。
個人で運営する趣味のブログやSNSなどに、ネット上で見つけた音楽や映像(動画)はもちろん、漫画、写真、イラストをアップロードして掲載すると、以下の理由から著作権法違反となります。
画像の著作権侵害を回避するために最低限理解しておくべきポイント
弁護士法人東京スタートアップ法律事務所HPより
誤解がないように元の記事を参照していただきたいですが、個人や家庭内などの私的利用の場合はダウンロードは問題ありません。
(違法にアップロードされたものを違法と知った上でダウンロードすることは違法です)
証券会社のチャート画像については各社の著作物になります。
画像の切り取りや線を引く、丸で囲む、解説を入れるなどアップロードした画像に加工をすることは違法です。
ネット上で見つけたイラストや画像を、トリミングや色調変更することで一部修正を加え、自分のサイトで利用したいと思われることもあるかもしれません。しかし、この行為は、著作物の「改変」にあたる行為です。
著作権法20条1項では、著作者の著作物の同一性を保持する権利について定められており、著作者の意思に反して著作物を「改変」する行為は禁止されています。画像の著作権侵害を回避するために最低限理解しておくべきポイント
弁護士法人東京スタートアップ法律事務所HPより
著作権について理解した上で改めてブログやSNSをみると、グレーな記事や投稿をよく見かけます。
実際にアップロードしたからといって現実的に訴えられることはないかもしれませんが、違法であることは知っていて損はありません。
自分のコンテンツとして加工した画像を使い記事を有料で販売している方は一度方法を見直した方が良いでしょう。
↓下記のブログでもチャート画像の使用について指摘をされています。
僕の記事よりこちらの方が読みやすいです。代わりとなるサイトの利用を記載されています。
また実際に証券会社に問い合わせをして、ブログやSNSへの掲載の可否についてまとめてあるブログもあります。
証券会社にサイトやスマホの画像キャプチャをブログにアップして良いか確認しました
このようなブログを残されていて大変助かりました。
利用規約を読む
大前提として各証券会社やサービスを提供している会社の利用規約は確認をする必要があります。
ネット証券の大手3社でも利用規約・利用規定を調べてみました。
どれも著作物の帰属は記載されています。
有料で記事を作成できるプラットフォームとしてnoteを利用されている方も多くいます。
手軽に作成できて有料販売できるので、発信者も購入者も便利ですよね。
実際に僕はいくつか有料記事で勉強させてもらったこともあり、有料で情報発信すること自体は一切否定していません。
ただし個人の活動として行っていることなので、何かトラブルになった際は全て自分の責任として受け入れる覚悟が必要です。
個人的な見解として、有料でnoteを販売する場合には証券会社のチャート画像の加工は控えた方が良いかと思います。
またシンプルに株式の銘柄推奨も禁止事項に該当していますので、チャート画像の著作権とは別に規約違反しているケースもみられます。
著作権を侵害しているもの、株式の銘柄推奨、金融商品取引法に抵触するものは禁止事項に該当しています。
チャート画像を利用できる方法はある?
株やFXのチャート画像をブログやSNSで心配なくアップロードできる方法を紹介します。
証券会社、株探、Yahoo!ファイナンスは著作権の帰属が明記されていますので使用しないほうが良いでしょう。
- サイト下部に下記の説明が記載されています。
株ドラゴン上の株価チャートを自由にあなたのブログなどに貼り付けて再利用、再配信して構いません。
- 株価チャートの画像に株ドラゴンの記載はありますので、そのまま使用された方が良さそうです。
- この説明だけでは画像自体の加工は良いとはいえなさそうです。
- 自己責任でご利用ください。
TradingViewは、tradingview.com 及びサイトの利用可能なその他の全てのバージョンのユーザー全員に対し、使用中に常にTradingViewへの帰属が明確に表示されることを条件に、TradingViewチャートのスナップショットを分析、プレスリリース、書籍、記事、ブログ掲載、その他の出版物に使用すること、教育セッションにTradingViewのチャートを使用すること、概況説明、ニュース、分析等のビデオ放送にTradingViewチャートを表示させること、並びに、前述以外の目的でTradingViewチャートもしくはTradingViewウェブサイトから入手したその他の製品を使用又はプロモートをすることを許可します。帰属にはTradingViewへの言及を必ず含む必要があります(本内容に記載のものを含みますがそれらに限定されません)。TradingViewへの帰属が表示されていない動画やその他のプロモーションでTradingViewのチャートを使用するには、その中に利用する製品の説明を必ず含める必要があります。例えば「この分析に用いているチャートプラットフォームはTradingViewの提供です」やまたは単に「TradingView提供のチャート」といった説明を。フォントサイズは10pt = 13PX = 3.4ミリ以上である必要があります。チャートの上部ツールバーの「スナップショット」ボタンを利用して、ご利用中のチャートの画像ファイルを即座に作成することができます。TradingViewは必要なすべての帰属を含むスナップショットを自動的に取得して、チャート画像を表示、ダウンロード、共有可能なリンクを提供します。TradingViewのウェブサイト以外でTradingViewの製品を適切な帰属表示無しで利用される事は許可されていません。帰属のルールを遵守しないユーザーは永久BANとなる可能性があり、コンプライアンスを確保する為にその他の法的措置を取る場合があります。それら措置には、停止措置の警告、裁判所の命令、差し止め命令、罰金、損害賠償などが含まれますがそれに限るものではありません。4.帰属より


まとめ
チャート画像のアップロードを実際に多くの方がされていて、特定の方に注意をするつもりでまとめた訳ではありません。
知らないまま行動していたとしても自己責任で発信する以上、違法性についての理解はした方が良いです。
相場解説やトレード記録の情報発信を行うのであれば、著作権の規約は確認が必要です。
チャート画像をつけて有料販売している方はTradingViewが最適解だと思います。
おまけですがSNSのアイコンに漫画のキャラクターや芸能人の写真を利用されている場合も、著作権に違反しているケースがあります。
もし情報発信するときに気になった方の参考になれば幸いです。
- 初回投稿 2020年7月23日
- リライト① 2021年5月3日