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はじめに

年金の話題から資産形成を考え、iDeCoやつみたてNISAを始めようと考えている方も増えていると思います。
コロナウイルスの騒動による株価暴落で口座開設が増えたことも話題となりました。
資産を増やすチャンスと気合を入れている方から、なんとなく資産形成に興味がある人など様々です。
初めての方であれば専門のサイトに目を通して、次は実際に始めている人の情報を知りたいと思いブログやSNSをチェックされているのではないでしょうか。
今は無料のブログやSNSでもプロ並みに情報をまとめている方もいて、大変便利になったと同時に情報過多で逆に悩んでしまうこともあります。
そんな時に僕はインデックス投資・つみたて投資に関する書籍を読み込みました。
書籍で勉強しなくても始めることはできますが、ある程度自分の中に軸となる投資方針がないと、市場がパニックになったとき自分もパニックに巻き込まれてしまいます。
そこでインデックス投資の軸を持ちたい方におすすめしたい書籍を紹介します。
「お金は寝かせて増やしなさい」
著者;水瀬ケンイチ 氏
梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー(インデックス投資実践記)
「お金は寝かせて増やしなさい」の感想
なぜ購入したか?
投資関連の書籍を調べていて分かりやすいとレビューが多く購入しました。
経験談をよくまとめられていて参考になったという意見が多かったのも決め手となりました。
電子書籍で購入できたことも良かったです。
自宅ではKindle、外出先ではKindleアプリでスマートフォンでも読むことができハイライトも共有できるのでオススメです。
インデックス投資の実践法が学べる

インデックス投資、投資信託、つみたて投資などある程度の言葉はつみたてNISAやiDeCoなどの公式HPやブログでも知ることはできますが、実際にどう進めて良いか悩んでいる方には本書はぴったりです。
まず驚いたことは投資を始める前の準備として「生活防衛資金」や「リスク許容度」から説明をされていたことでした。
投資をされている方は当たり前な話かもしれませんが、素人が投資の世界に踏み込む場合、まずどれを買ったらどれくらい儲かるのか?を知りたくなります。
そういった気持ちに釘を刺されるような感覚を個人的には感じました。
生活防衛資金とリスク許容度

著者はリーマンショックや東日本大震災の間も積み立て投資を実践されてきた経験から、「生活防衛資金」の説明は特に重みを感じました。
どれも大変な時期だったと思いますが、それでも投資を続けていた方の言葉は今後長期投資をするうえで大変参考になります。
僕自身は長期投資を個別株だけにしていたら、コロナウイルスによる大暴落で退場するか、逃げ切れたとしても再び相場に入ることは恐怖で戻れなかったかもしれません。
「リスク許容度」の話も丁寧に記載されています。
投資の本であればいかに儲かるかといった内容をイメージしていましたが、リスクという言葉の意味から説明をされています。
早く儲かる方法を知りたい!という方には飛ばして読みたくなるかもしれません(僕もそうでした)。
しかし、大暴落が起きたときでも積み立てをやめることやパニック売りを行わないためには、人気のファンドや地域などにこだわり過ぎず、自分の「リスク許容度」をまず考えることが大事です。
難しく感じる方もいるかもしれませんが、以下の引用文がとても参考になった内容でした。
株価が上がっているときには浮かれないように気をつけます。
おすすめなのは、株価がググっと上がったときに、プラスとマイナスを入れ替えて、同じだけ下がったら耐えられるかと自問自答することです。
お金は寝かせて増やしなさい
第4章 相場が好調なときにこそ「リスク許容度の確認」をすべし
著者 水瀬ケンイチ
資産配分

資産配分の前提として、僕自身初めは○%のリターンが欲しいと欲丸出しで証券口座を開設したことを覚えています。
しかし、著者はリターンからではなく「リクス許容度」から資産配分を考えることを説明しています。
これは投資を途中で止めないためには非常に重要です。
僕が特に何度も読み返したところは、各アセットクラスの組み合わせによる期待リターンとリスクの目安や、イメージしやすくするために金額に置き換えられた表でした。(第2章表8、表9)
全く勉強せずプラスになることしか考えていなかったら、コロナウイルスショックでつみたてNISAは売却してしまったかもしれません。
債券の組み合わせの考え方

国内、外国の株式は少し調べてみるとなんとなくのイメージはつきやすいですが、債券はわからないことだらけでした。
僕は投資を始めた1年間はつみたてNISAは8資産均等のバランスファンドにしていましたが、1年経ってシンプルに株式と現金の管理にしました。
バランスファンドについての見解も記載されています。
「ウォール街のランダム・ウォーカー」や他の外国人の著者による投資本では債券の説明が日本国内ではどのように考えて良いか分かりませんでした。
外国債券の為替リスクの説明は日本人の著者だと説得力があり分かりやすかったです。
インデックス投資の勉強には日本人の著者の書籍を1冊は読んでいた方が良いと思います。
まとめ
つみたてNISAやiDeCoを始めたいと思う方は、無料で得られるブログやHPの情報だけでなく、1冊でも書籍を購入して勉強してから始めることをおすすめします。
僕自身は本書を読んでいて自分が納得した資産配分でつみたてをしているからこそ、2018年のクリスマスショックや2020年のコロナウイルスショックが起きても普段通り睡眠を取ることができました。
本書に興味を持たれた方の参考になれば幸いです。